演歌って、厳密に言うと・・・/演歌歌手専門ブログ

一言で演歌と言っても、どんな音楽を演歌と呼ぶのでしょうか。

ここでは、字義的な表現で演歌を見てみます。

まずは、大衆歌謡である事があげられます。
そして、中でも日本人特有の感覚・情念を基本とした、
娯楽的な歌曲を総じて演歌と呼ぶ、と言えるようです。

ここで言う、「日本人特有の感覚」というのが、
いわゆる演歌歌手が大事にしている「侘び寂び」ですね。

演歌歌手独自の歌唱法や歌詞によって、
艶歌(えんか)、あるいは怨歌(えんか)といった、
情念を前面に押し出した漢字を当てる事もあるようです。

当ブログでは、日本の代表的と思われる演歌歌手を50音順に紹介し、
さらには過去のチャート1位獲得曲のデータなど、
様々な面で演歌歌手を取り上げていこうと思います。



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夫婦物などの様々なテーマの楽曲/演歌歌手専門ブログ

男女の切ない情愛・悲恋ばかりではなく、
演歌は幸せな夫婦像など、様々なテーマを題材にしています。

ここでは、有名な曲と演歌歌手をいくつか、
テーマ毎に取り上げたいと思います。


○幸せ夫婦
・村田英雄「夫婦春秋」(1967年、作詞:関沢新一・作曲:市川昭介)
・川中美幸「二輪草」(1998年、作詞:水木かおる・作曲:弦 哲也)

○お袋物
・二葉百合子「岸壁の母」(1972年、作詞:藤田まさと・作曲:平川浪竜)
・金田たつえ「花街の母」(1973年、作詞:もず昌平・作曲:三山敏)

○その他家族物
・鳥羽一郎「兄弟船」(1982年、作詞:星野哲郎・作曲:船村徹)
・芦屋雁之助「娘よ」(1984年、作詞:鳥井実・作曲:松浦孝之)
・大泉逸郎「孫」(1999年、作詞:荒木良治・作曲:大泉逸郎)

○人生・心意気物
・北島三郎「山」(1990年、作詞:星野哲郎・作曲:原譲二)
・中村美律子「河内おとこ節」(1989年、作詞:石本美由紀・作曲:岡千秋)

○股旅物
・東海林太郎「旅笠道中」(1935年、作詞:藤田まさと・作曲:大村能章)
・ディック・ミネ「旅姿三人男」(1939年、作詞:宮本旅人・作曲:鈴木哲夫)
・氷川きよし「箱根八里の半次郎」(2000年、作詞:松井由利夫・作曲:水森英夫)

○任侠物
・北島三郎「兄弟仁義」(1965年、作詞:星野哲郎・作曲:北原じゅん)
(※この楽曲は股旅物に近いが、股旅物が軽快な曲調が多いのに対して、
 任侠物では重厚な曲調が多い)。

○浪曲物
・三波春夫「元禄名槍譜 俵星玄蕃」(長編歌謡浪曲)
・三波春夫「紀伊国屋文左衛門」(長編歌謡浪曲)


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「不滅の有線名曲リクエスト」



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歌謡曲と演歌/演歌歌手専門ブログ

○ド演歌とムード歌謡

記事「演歌の歌唱法・その歌の世界」で触れたような特徴を満たした場合、
演歌らしい演歌という事で「ド演歌(ど演歌)」と称する事があります。

また、ムード歌謡というジャンルでは、演歌よりもやや都会的な雰囲気を
携えていて、特に男女の情愛にスポットが当てられた歌詞となっている事が
多くなります。
言わば歌謡曲と演歌の中間のようなジャンルと言えます。


○他のジャンルとの違いは?

1970年代、山下洋輔氏(ジャズピアニスト・1942年2月26日〜)が
「演歌もアイドル歌謡も同じにしか聞こえない」と述べていたようですが、
それだけ演歌と、例えば歌謡曲などの他ジャンルとの線引き・区別は
明確にしづらいのが正直なところでしょう。
ちなみに氏の発言は、演歌や歌謡曲を貶したのでは決してなく、
音楽理論的に両者の分類が極めて難しいという意味からなされた
もののようです(※1970年代は、歌謡曲の全盛期でした)。



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演歌の歌唱法・その歌の世界/演歌歌手専門ブログ

歌唱

演歌の歌唱法の特徴として第一に挙げられるのは、難と言っても小節
(こぶし)と呼ばれる、独特の節回しでしょう。かつ、深いビブラートが
巧妙に多用されるのも、他のジャンルに見られない特徴です。
演歌歌手(特に女性)は、日本的なイメージを大切にするため、歌唱時には
和服を着用したり、白く濃い目の化粧をほどこす事が多いようですね。

歌唱法にしても衣装・メイクにしても、侘び寂び・和の雰囲気を
巧妙に醸し出す大きな要因となっていると思われます。


○歌詞の内容

代表的なモチーフとして・・・

 海、酒、涙、女、雨、
 北国、雪、別れ

これらが好まれる傾向が強く、そこに男女間の切ない愛情・慕情・悲恋、
そうした心情を織り込んだ、非常にパーソナルな歌の世界が展開します。
歌の主人公に、聴き手は自分を重ね合わせられる、感情移入しやすい、
などが演歌が好まれる大きな理由でしょう。

そうした曲の一例として・・・

・美空ひばり・・・「悲しい酒」

・都はるみ・・・「大阪しぐれ」

・大川栄策・・・「さざんかの宿」

・吉幾三・・・「雪國」

こうした曲が有名です。



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古賀政男(本名:古賀正男)的メロディーとは 音階の特徴/演歌歌手専門ブログ

5音階

演歌で使われている音階には、5音階が多いようです。
この5音階というのは、日本古来の民謡などで歌われてきたもので、
いわば「日本人に馴染みのある伝統的」な音階とも言えそうですね。


ヨナ抜き音階(第4音・第7音外し)

西洋音楽における7音階を、演歌的な5音階へと変えるために、
演歌では「7→5」に変えるために第4音・第7音を外す手法が
用いられるようですが、こうした手法は古賀政男(本名:古賀正男)による
古賀メロディとして定着し、演歌独特の音階を奏でることとなります。


○古賀メロディー

初期には、クラシックの正統派・東京芸大出身の藤山一郎(声楽家:増永
丈夫)のクルーン唱法(声楽技術を正統に解釈した唱法)によって、
古賀メロディーは一世を風靡します。
その後は、邦楽的技巧表現の傾向を強めたメロディーへと変化し、1960年代
に美空ひばりと出会ったことにより、演歌の巨匠としてその地位を確立。
小節(こぶし)を利かせつつ、演歌歌手達各々の個性がメロディーに変化を
与えるなど、沢山の演歌歌手が古賀メロディーを個性的に歌いました。


古賀政男(本名:古賀正男)

1904年(明治37年)11月18日 - 1978年(昭和53年)7月25日。
昭和の作曲家。国民栄誉賞受賞者。



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